
野菜を流通させる仕事をしていると、次に流行しそうな野菜を見つけようと日々探しています。
外国の野菜だったり、伝統野菜や固定種だったり。
今日はそんな日々の研究結果を『強そう』という小学生の様な切り口で、TOP5を紹介していこうと思います。
第五位
ロケット
「ルッコラ」の呼び名の方が有名だけど、別名「ロケット」と言います。
ミサイルとか爆弾、レーザービーム、ロケットとか‥強そうですよね。
そういうイメージで今後も続きます。まだ第五位なので、序の口だと思ってください。
第四位
玉造黒門越瓜
いきなり来ました!なにわの伝統野菜!
もう読み方が分からない!笑
関西圏の人はまだ「たまつくり」や「くろもん」などは有名な地名なのでご存じかと思いますが、越瓜ってなんでしょう?
読み方は「 たまつくりくろもんしろうり 」です!
大阪の瓜つながりで言いますが「喜連瓜破(きれうりわり)」って地名かっこいいですよね。
話を戻すと、さすが天下の台所と言われていただけあって大阪の伝統野菜は、京都や加賀などと比べても遜色ないくらいに充実しています。
玉造黒門越瓜の見た目は薄い緑の一般的なイメージの瓜で、漬物や浅漬けにして食べられています。
第三位
デストロイヤー
ジャガイモの品種のひとつで、あの有名プロレスラーの「デストロイヤー」の覆面のような模様です。
直訳すると「破壊者」ですからね。
これは強そうなランキングは絶対に入ってきますよね。
ちなみに正式な名称は「グラウンド・ペチカ 」だそうです。
まるでデストロイヤーのマスクを取ったら、中はロシアのサンボの達人だった!
みたいな名前ですよね!
第二位
ツタンカーメン
4000年前のエジプト王が登場しました!
これは強い!強いに決まってる!まさに黄金のマスク!
嘘か真か、ツタンカーメン王の墓から出土した古代紫エンドウの種が現代に蘇った!と言われています。
種のパッケージでも「ツタンカーメンのえんどう豆」とか画像検索するとザクザクと出てきます!笑 言ったもん勝ち!
10年ほど前に私も超大手スーパーの伝票に「ツタンカーメンえんどう」と書いて納品したら、QC室(クオリティコントロール対策部署)に回され、審議の結果OKが出たという曰く付きの品目です!
一応大手スーパーのジャッジが良いならバンバン使っていいでしょ。
番外編
エジプトつながりで「マスカット・オブ・アレキサンドリア」というお値段も超強い、有名な品種があります。
こちらの売り文句も「クレオパトラが愛した」とのことです。
こっちは結構信憑性あるみたいです。
それにしても言ったもん勝ちですね!大好きこういうの!
第一位
鬼首菜
怖い!ONI!オニの首!ぶっちぎりで強いです!
読み方は「おにこうべな」!読み方も難しい!
まさにナンバーワンにふさわしいですね!!!
名前の由来は平安時代からある地名に寄るんだそうです。
下記サイトより参照
宮城県大崎市鳴子温泉鬼首地区(旧鳴子町鬼首地区)で栽培されており、由来は地名からきています。
一般社団法人 日本伝統野菜推進協会
https://tradveggie.com/この土地での栽培しか出ない!独特の辛みと旨み/
鬼首菜は鬼首地区以外の土地でももちろん育つのですが、他の土地だとなぜか辛みがなくなってしまう。というこれも嘘か真か逸話があり、非常におもしろいですよね。
一説によると鉱産資源の豊富な土地柄が影響しているのかもしれないのですが、採種業者が研究しても、はっきりした理由は判明していないそうです。
もう平成も終わろうとしているこの時代にロマン溢れるミステリー!!
やはり人間は不思議なもの、得体のしれない物に惹かれるんでしょうね。
総評
インパクトのあるネーミング+ストーリーってマーケティングの基本の様な1位と2位でした。まだ流行っていないのでマッチョ系な作付けをされる方はぜひ参考にしてください!
【追記】
1位の鬼首菜は生産者が2名まで減っていたそうですが、ギリギリのところで消滅しなかったようです!良かったですね~!