今日あった野菜の話

大和伝統野菜と言えば大和真菜!ってどこで売ってるの?見たこと無いわ!笑

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大和真菜の写真を撮ろうと新聞を広げたら、広告欄の方に目がいってしまい、こんな構図の写真になった。

新聞の縦横のサイズがA2サイズ (420×594mm)なので、ざっくりとこの袋入り大和真菜は40cm近くある。一般的な規格サイズでほうれん草30cm強、小松菜で35cm弱と考えると結構大きい。サラダ水菜ほどの背丈はある。


 

奈良県の大和伝統野菜と言えばまず大和真菜

以前一緒に働いていた同僚が大和真菜を一言で説明するときに言っていたのが、

大根の葉っぱみたいなもんですよ」 と言うのがやけに印象に残っている。

お客さんにどんな食べ物で、どんな食べ方をしたらいいのか説明するときに一瞬でなんとなく言い表せる表現だと思う。皮肉にも黄化するのが早い特徴も似ている。

そんな野菜だ。

ルーツはハッキリとしないのはどこの伝統野菜も同じだが、この大和真菜も複数の受け継がれてきた道がある。奈良県内の年配の方でも知らない人は勿論いるし、奈良盆地と大和高原では気候も違うので当然である。

奈良県内で漬け菜として受け継がれてきた、農家自家消費用の冬の定番だったのだ。

10年程まえ、まだF1の大和真菜が発売される前に、奈良県御杖村のある頑固農家に大和真菜を流通させたいと相談したときのことだ

「すぐ黄色くなるからやめとけ」

としか返事がもらえなかったのを思い出した。

現在量販店などで出回っている大和真菜は、農業総合センターと南都種苗が開発した一代交配種、いわゆるF1品種だ。

 

一代交配種の大和真菜

 

伝統野菜がF1? 固定種で自家採取じゃなければ邪道!!

と言われたりすることも多いが、大和伝統野菜というくくりもプロモーションの一環なので、それはそれと、割り切った方が精神衛生上よい。

今では固定種ファンや種交換会なども活発に行われているのであと50年くらいは固定種の大和真菜は消滅することは無いと思う。

日本人は細かいことを追求して再分化することが好きな人が比較的多い。そういう人が固定種の大和真菜を受け取って次代に受け継がれていけばいいと思う。

F1大和真菜は、古事記の時代から受け継がれてきた商業的側面に過ぎない。

ここが重要で南都種苗のF1大和真菜こそが唯一絶対だ!となってしまうとよくない。真実を知っている人が真菜ってのはそんなものじゃないって言うのを言っておかないと正しく伝わらない。

商業的に流通に乗ることは非常にいいことだ。

食べて美味しく、多様性のある豊かな食文化の一端だ。

 

大和伝統野菜のこれから

 

大和伝統野菜まとめの大詰めに奈良県庁に出向いて、担当者が調査した膨大な資料を見る機会が幸運にもあった。駆け出しの頃で、まだその時は情報の重要さには気付いていなかった。(コピーを頂いたが現在紛失中。探そうと思う。)

大和伝統野菜認定の担当者がリストアップしたのは確か55品目だったと記憶している(資料が見つかれば追記します)。取り扱いの種苗店や、受け継がれてきた地域など事細かく調査されていた。

伝統野菜リストを見てやる気が燃え上がった当時、初夏だったが大和三尺胡瓜の苗を橿原市川西のマスダ種苗にすぐに買いに行った。

契約栽培で天理の山奥の農家さんに作って貰ったが、全く売れなくて収穫量も安定せず曲がりだらけで難儀した思い出だ。

今市かぶなどもリストアップされていたが、選に漏れて認定は見送られている。

当時から10年程経っているが、伝統野菜を取り巻く状況はそんなに変わっていない。様々な人が未だ品種改良したり、プロモーションを考えたり、栽培技術を模索しているんだろう。

大和野菜ってどこに行っても売っていないイメージがあるが未だにその通りだ。

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野菜ジャーナリスト、野菜占い師、古物商。
その他ひょうたんの栽培加工販売、野外フェス等へのオリジナル料理「コブラ巻」の出店、顔出し看板の作成、Earth,wind & COBRAでのファンクボーカルなどなどなど精力的に活動している。