立春に出荷された大根に花芽がついていた

ここ近畿では立春が過ぎた頃に花芽が付き始める事が多い。
今年も2月5日に出荷された大根の葉の根元をかき分けて覗いてみると、かなり小さいが蕾がついていた。
やっぱり暦の上ではもう春だなぁ~など思い季節の巡りを感じた。
そして帰宅後にやはり旧暦は暮らしに根差した、昔からの生活のリズムに基づいた、ありがたいものなのだなぁと噛みしめ、更に調べてみることにした。
すると、立春などの「二十四節気」が成立した中国内陸部は大陸性気候のためこの時期は気温が上がり始めているが、海に囲まれた日本列島ではずれ込み、立春の頃に寒気や荒天のピークとなることが多い 。
とあった。
なんとも春にはまだほど遠い様な内容であった。
身も蓋もないが、二十四節気は中国の内陸部、大陸性気候を元に作られていて、日本のでは言葉が先で、意味が後から付けられたものだとわかった。
大根に小さな花芽が付いた→もう春だなぁ→立春
ではなく、
立春→この頃に花芽が付き始める
という順番が正しかったようだ。
これ、意味が後付だから何とでも言えるし、日本全国色々な地域や気候があるから、ありがたがってそんなに盲信してはいけないとしみじみと感じた。
とう立ちした葉物野菜は出荷してよいのか
ここから先では葉物野菜限定で話を進める。
キャベツ、ハクサイも含めているが、人参や大根、玉ねぎなどのネギ類などはとう立ちすると全く食べられない代物になるので除外する。

以前ふと疑問に思い、懇意にしていた生産者の方に疑問をぶつけてみた。
「花芽が付いた葉物野菜は出荷していいんですか?」
「とう立ちした茎の長さはどのくらいが許容範囲なんですか?」
うーーん。。 と唸ってしまい、
「花芽は無ければ無い方がいいが、あってもまぁしょうがない時もあるし…」
と結局明確な基準は教えてくれなかった。
しかたがないので今度は市場関係の知り合いにも聞いてみると
「袋詰めされた状態で花芽が見えなければOK!」
と、これまた凄い答えを頂いた。
まとめると、葉物野菜では花芽が付いてない方がそりゃあいいが、しょうがない場合が多々ある。大人の事情だ。ということだろう。
※注)ここで断りを入れておくが、この判断基準は私の知っている中の話だ。
気合の入った生産者や生産団体の栽培基準で、絶対にとう立ちしていたら出荷しないというところもあると思う。