
有機野菜と表示するには手間がかかる、無農薬と表示すると罰則金。
そんなすき間を埋めるマニアックな「特別栽培農産物」の表示です。
Contents
まず特別栽培農産物とは
その農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下、で栽培された農産物です。
農林水産省–特別栽培農産物に係る表示ガイドライン
http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/tokusai_a.html
節減対象農薬不使用と農薬不使用
節減対象農薬とは「有機」表示のできる農薬です
以前の記事「有機野菜は無農薬だって騙されてませんか?」
でも書きましたが、有機栽培野菜で使用できる農薬があるんです。
有機栽培に使っていい農薬を使って栽培した場合、特別栽培農産物の表示には『節減対象農薬不使用』となります。
そして、全く農薬を使わない、俗にいう無農薬栽培の場合は「農薬不使用」という表示になります。
ややこしくて漢字だらけですが無農薬と消費者に伝えるには大変なんです。
ここからは生産者、農家さんや流通業者向けの内容です↓
逆に慣行栽培の基準がない作物は特別栽培の表示ができません
ん?と思った方。
簡単に言うと「普通が無いなら、特別もないよね」って事です。
なので、特別栽培はお住まいの地域ごとに違ってくるんです。
私が住む奈良県では県のホームページに「普通」が慣行レベルとして表示されてます。
奈良県ホームページ
奈良県慣行レベル http://www.pref.nara.jp/secure/36512/tokusai.pdf
検索すると簡単に出てきますので調べてみてください。
特別栽培を表示したいけど慣行レベルに無い→電話しました
10年くらい前に特別栽培のガイドラインができたとき、慣行レベルの表に無い作物だらけだったので実際に私が県庁に電話しました。
すると電話にでた担当の方が「参考にするので品種を言ってほしい」と結構前向きな答えを頂きました。
その時一緒に活動していた自然農のグループと共に、足りない品種をリストアップし再度連絡してみました。
連絡も無く数か月が過ぎましたが、ある時ホームページで慣行レベルの表を確認すると、なんと品種が追加されていたんです!
クウシンサイとかズッキーニ、モロヘイヤなどはその時に追加されました。(その他は失念)
なので、諦めることなく慣行レベルの表に無ければ電話しましょう!
[…] もう漢字だらけで気が重くなります。これについては新しい記事で書きますのでこちらへ […]