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なぜこんなに売れないのか、からし菜よ。
写真のからし菜は2袋分である。全長50cmはある。重さは1kgはあるだろう。
茎は霜にあたりボロボロだが2束で158円。半額にして2束で78円でも売れない。
生産者による作付けは、家庭菜園レベルだと比較的よく見る品種だ。
種からは和からしが作れるし、菜っ葉は塩漬けや醤油漬けにするとシャキシャキとした歯ごたえと、独特の風味があり非常に美味しい。
郷土料理「めはり寿司」でも使われる
奈良県の南、吉野郡の中でも南の方や三重県の熊野地方の郷土料理「めはり寿司」はご存じだろうか。
目を張る程大きい白飯の塊を、高菜の浅漬けで包んだものだ。
高菜以外でも奈良県の伝統野菜下北春真菜など、大き目な葉の漬菜が使われる。
大きな白米おむすびを1枚の漬物で巻いただけの簡素で質素でミニマリズムの塊の弁当だ。
きっと昔はめはり寿司を弁当に持って山仕事や畑仕事などをしていたのだろう。
しかし、やはり観光に来たときには吉野では柿の葉寿司や朴の葉寿司が食べたいし、熊野や新宮ではさんま寿司が食べたいのである。
めはり寿司はではちょっとだけ弱い。ここでもからし菜は負けた。
呼び名が統一されていない
消費者目線でからし菜を見ると、呼び名が複数あるのはやはり混乱を招く。
からし菜、たか菜、紫高菜、マスタード、葉からし菜、黄高菜。。。。。
特色ある地域ごとの文化も大切だが、固定種の保存の方でそういう文化的な事はやってもらって、経済的な側面は呼び名を統一した方が絶対いい。
昨今とんこつラーメン専門店でよく見かける辛子高菜の人気にあやかって名前は「たか菜」で統一した方がいい。
とんこつラーメン屋の辛子高菜の漬物とご飯は合う!もっと流行っていい!
各種苗会社の種パッケージ集めてみた

平安時代に海を渡って日本へ伝わったらしく、地味な人気も相まってか各地方でいろいろな種類の種がありました。
名前も作物も曖昧な、ぼんやりとした印象です。
最後に究極のレシピ
やはりからし菜はピリ辛な辛子高菜漬けが美味しい。
- からし菜の重さの5%の塩で下漬け
- 3日後取り出し軽く絞る
- 刻み鷹の爪と一味唐辛子粉、塩適量で本漬け
- 冷蔵庫で保管しながら必要分だけ取り出し切って食べる
簡単でシンプルなレシピなのに飽きがこない美味しさだ