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まずは簡単に種子法とは
- 米・麦 ・ 大豆の種子の開発・管理・普及を国や都道府県に義務付ける法律
これだけである。簡単だ! そして理由は
- 米・麦 ・大豆は重要だから税金を使って地域に合った良い種を作ろう
これだけ!めっちゃ簡単!! じゃあなんで廃止するの?
- 民間企業の種子事業参入を促す
調べましたが理由はこれしか見つけられませんでした。
政府曰く「種子法があると民間企業の投資意欲が削がれる」だそうです。
この流れを簡単にまとめて言うと米・麦・大豆の種を【企業が開発して儲けるもの】にしよう! ということですよね。
ちなみに、米、麦、大豆以外の作物については種子法のような公的保護の仕組みはなく、その結果として今、日本で流通している野菜の9割くらいは、海外産の種が用いられるようになっています。
種子法がなくなるとどうなるか予想してみた
- 種子法が無くなると、米・麦・大豆の種の開発や生産と供給の義務が国と都道府県になくなる
- 予算がとれないので種子生産のための農業試験場を規模縮小・廃止する都道府県が出てくるかもしれない
- 国や都道府県が有していた知見や人材が民間企業に流出していく
- 種子法によって作られた300品種以上の米の不人気種が消えていく
- 種の多様性が失われ、病虫害や干ばつ水害などのリスクに備える意味でも多様性は重要なので、非常に危険な流れです。
民間企業が儲け度外視して米麦大豆の種の多様性をなんかしないだろ~
でも税金めっちゃ使って米の品種300以上も増やすのもいらんだろ~
小市民が悩むのはこんな感じなんだと思います。
その流れに日本の肥料・農薬メーカーが乗っかってちょっとでも儲けたい
理由はこのくらいしか見当たりません。
え!じゃあ公共のものだったコメの品種はどうなんの?
実際は都道府県レベルで法案を作って守っていくようです
噂で聞いたけどモンサント社が黒幕なんやろ?
穿った見かたかもしれませんが、種子法の廃止は米国系グローバル企業が主導する流れである民間企業が作った種を農家に売り付けて利益を得るを推進したいのも一因ではないでしょうか。
超巨大グローバル企業の好き勝手にさせたくない農家 vs 大きな潮流に乗って儲けたい農家 ってこの種の農家間の戦い多いですよね。
補助金漬け農家 vs 主流から外れた農家 この戦いは多い!笑
はなしを戻すと、 農業を小規模な家族農家が担うものから、企業が決定権を持って利益を上げるためのものに変えていく大きな潮流の動きなんですね。
自家採種禁止になるって噂あったけど???
種子法と同じ時期に報道されたので、混同されがちですがこれは種苗法の改定問題なんですね。
ユポフ(UPOV)条約という国際条約で、植物の新品種を開発した人の権利を知的財産権として保護し、権利者以外が種子を保存したり農家同士で共有したりすることを禁止するものです。
日本のイチゴの苗が韓国に渡ってメチャメチャ栽培されてるあの問題です。
そして種苗法の対象となるのは比較的新しく開発された品種です。小規模農家が昔から自家採種し栽培してきた在来種や固定種は含まれません。
