本日2月27日の日本農業新聞でとても気になるニュースが目に飛び込んできた。

生協と産直野菜ってかなり親密なイメージだとみなさん思っているのではないか。
しかし、青果部門で産直の割合がなんと前回調査の2015年より減少に転じたというのだ。
しかもしかも前々回の2013年ベースで見ても減少しているのだ。
全国生協調査 取扱割合 青果減少 畜産好調
日本農業新聞 https://www.agrinews.co.jp/p46874.html?page=2
既に成長段階ではなく定番化したのか?
10年以上前に地元コープと農協が共同で産直コーナーを作ったニュースを覚えている。
当時は道の駅や、スーパーなどの小売店の中に直売所が出来てブームの様な状態だった。それから10年も経てば定番化してしまい、伸びも鈍化したのか、とニュースをみて率直に頭に浮かんだ。
私は卸売市場を通さない産直野菜の流通を生業としているが、実感として産直コーナーは頭打ち感がある。
比率ではなく金額だと
比率ではなく、取扱の金額ベースで見ると、生鮮6部門全体の総供給高は前回より11%増の約9162億円。部門別のデータは無し。
卵や精肉が1割りほど伸びているので、青果の金額ベースが伸びているのかは不明。
天候不順や地震や台風などの天災が最近多いのを含めて考えると、成果は比率、金額共に結局は横ばいだ。
ミスマッチ&ミスマッチ
同調査で生協側に産直を増やしたいかを尋ねると、青果が一番関心が高く6割が増やしたいと回答している。
また、生産者団体(101団体)で、生協との取引を増やしたいと回答した割合は7割。
理由は「消費者との結びつきが強い」「組合員の意見を反映した受注生産ができる」など。
相思相愛なんですが、両社を繋げるしくみが弱いんです。
そして生産者側にも問題が山積みで、生産量と多様な品目、高度な栽培技術、年齢、余裕がもうない、などの理由が続く。
一方、販売側のコープも大規模産地のスケールメリットや高度な技術によ多品目な品ぞろえも重要なので、今くらいの遠地物と産直物の割合が無難なのではないか。